従来の内視鏡検査は、カメラが太いだけでなく、下の付け根(舌根)や口蓋垂に胃カメラが接触しているため、
嘔吐反射が起こり、更に反射が起こるという恐怖感により、「辛い」「苦しい」というイメージがあまりにも強く、
検査をお勧めしてもためらわれる方が非常に多いと思います。
しかし、鼻から挿入された経鼻内視鏡は、鼻腔を通ることにより舌根に触れずに食道に入るため嘔吐反射はほとんど起こりません。
内視鏡も直径5mmと細いですが、組織の採取(組織生検)も行えますので、検査に不具合はありません
(ただし、胃潰瘍出血の止血術等の、処置や治療はできません)。
更に、最新型の経鼻内視鏡とEVIS X1内視鏡システムを導入することで、4K画質でより確実により安心できる検査を行えるように致しました。
これにより、咽喉頭から食道・胃・十二指腸に至るまで異常発見率が向上するだけでなく、通常の内視鏡より見逃される危険率が非常に低下しております。
内視鏡専門医として、また内視鏡治療に精通している医師として、より確実な検査を求め導入を決定した次第です。
もちろん、経鼻内視鏡を用いますので、検査は楽に受けられます。また、費用も変わりませんので、健診に対しても基本的には全例使用しております。
また、検査中でも会話ができるため、モニターに映し出される自分の胃の影像を見て質問をしたり、気分が悪くなったらそれを伝えることもできます。
よって、検査施行医も検査を受けられる方も、ゆっくりと余裕をもって検査できるため、より安全で正確な検査につながります。
尚、当院でのこれまでの検査実績で、鼻腔が狭く挿入できない方(1%未満)や、内視鏡挿入時の鼻腔の圧迫感や違和感を訴える方(10%程度)も有り、
全くの無痛検査ではありませんので、ご留意いただきたく存じます。
当院の経鼻内視鏡は外径5oの高解像度機種で、負担や不安感の少ない検査を心懸けております。
当院では、経口内視鏡は拡大機能を持った内視鏡で、特殊光観察との併用で微細な観察が行えます。